「楽器店でオーバーホールをすすめられたけれど、何をする作業なのかわからない」「料金がいくらかかるのか不安」——そんな方のための記事です。
管楽器のオーバーホールで実際に行う作業の中身、調整・修理との違い、料金の目安、依頼するタイミングのサインを、管楽器修理センター クラーロがわかりやすく解説します。
先に結論:オーバーホールとは「楽器をすべて分解し、洗浄して、消耗パーツを交換したうえで、新品に近い状態まで組み直す」いちばん大がかりなメンテナンスです。木管楽器の全タンポ交換で、およそ税込55,000円〜110,000円が目安になります。
オーバーホールとは?何をする作業なのか

オーバーホールでは、楽器を次の手順で組み直します。
- 全分解:キイ・ピストン・抜き差し管など、外せるパーツをすべて取り外します
- 洗浄:管体とパーツの汚れ・サビを落とし、管の内側まできれいにします
- 消耗パーツの交換:タンポ・コルク・フェルトなど、劣化した消耗品を新品に交換します
- 組み上げ・調整:すべてを組み直し、キイバランスや動きを細かく調整します
ポイントは、悪いところだけを直す「修理」と違い、楽器全体をいったんゼロに戻すことです。長年の汚れや小さな不調がまとめてリセットされるため、「新品のときの吹き心地に戻った」と感じていただけることが多い作業です。
調整・修理・オーバーホールの違い
| 種類 | 作業の範囲 |
|---|---|
| 調整 | 分解せずに、キイバランスやネジの緩みなどを整える。日常のメンテナンス |
| 修理 | 音が出ない・凹みができたなど、悪い箇所をピンポイントで直す |
| オーバーホール | 全分解・洗浄・消耗パーツ交換・再調整。楽器全体をリセットする |
「自分の楽器にどれが必要かわからない」という場合も心配いりません。症状を拝見して、必要な作業だけをご提案します。オーバーホールが不要な状態なら、そのようにお伝えします。日常の調整については、こちらの記事でくわしく解説しています。

オーバーホールの料金の目安
木管楽器のオーバーホールは、タンポをすべて交換する「全タンポ交換」が中心になります。クラーロの定額料金は次のとおりです。
| 楽器 | 全タンポ交換の料金(税込) |
|---|---|
| クラリネット | 55,000円〜 |
| フルート | 66,000円〜 |
| アルトサックス | 99,000円〜(セルマー・ヤナギサワは110,000円) |
| その他の楽器 | お見積もり(無料) |
金管楽器は消耗パーツが少ないぶん費用を抑えやすく、たとえばトランペットは、ピストン調整・抜き差し管調整・管内洗浄・消耗品交換をまとめて税込22,000円の定額パックで承っています。楽器別のくわしい料金は楽器別の修理メニューをご覧ください。
オーバーホールの時期とサイン
オーバーホールの目安は、使い方にもよりますが、おおむね7〜10年に一度といわれます。ただ、年数よりも大切なのは、楽器が出しているサインです。
- 楽器全体の音の出が悪くなってきた(特定のキイだけではなく)
- タンポがベタつく、ふさがりが悪い、破れている
- 抜き差し管やピストンが固くて動かない
- キイの押し心地がガタガタする、雑音が出る
- 何年も吹いていない楽器を復活させたい
とくに「押し入れに何年も眠っていた楽器」は、タンポやコルクが経年で劣化していることがほとんどです。もう一度吹きたいと思ったときが、オーバーホールのタイミングです。

依頼の流れ(店頭持ち込み・全国宅配)
クラーロは岡山の工房で修理を行う専門センターです。店頭へのお持ち込みは岡山本店・西巣鴨店・東大阪店・山陰店の4店舗で受け付けており、全国からの宅配修理にも対応しています。
- フォームから楽器の写真を送る(無料見積もり)
- おおよその作業内容と金額をお返事します
- ご納得いただけたら、楽器を送る(梱包のコツもご案内します)
- オーバーホール実施・完成後にお手元へお届け
よくある質問
- オーバーホールの期間はどのくらいかかりますか?
-
楽器の状態と混み具合によって変わるため、見積もりの際に目安をお伝えします。演奏会や部活の大会など期日がある場合は、先にお知らせください。
- 古い楽器・他店で買った楽器でも依頼できますか?
-
できます。どこでご購入の楽器でも、同じ料金・同じ品質で承ります。製造から年数が経った楽器も、まず状態を拝見してご提案します。
- オーバーホールと買い替え、どちらが得ですか?
-
楽器のグレードと状態によります。一般に、しっかりした作りの中級モデル以上であれば、オーバーホールで長く使うほうが費用を抑えられることが多いです。修理する価値がある楽器かどうかも含めて、見積もりの際に正直にお伝えします。
- オーバーホールをすれば新品と同じになりますか?
-
消耗パーツは新品になり、吹き心地は大きく改善しますが、管体の経年変化まで消えるわけではありません。過度な期待を持たせないよう、見積もりの際に仕上がりの見込みをご説明します。
まとめ:まずは無料見積もりで状態を確かめてください
オーバーホールは、楽器を新品に近い状態へリセットする、いちばん大がかりなメンテナンスです。料金は木管の全タンポ交換で55,000円〜110,000円が目安ですが、実際に必要な作業は楽器の状態によって変わります。
管楽器修理センター クラーロでは、写真を送るだけの無料見積もりを受け付けています。オーバーホールが本当に必要な状態かどうかの判断も含めて、まずはお気軽にご相談ください。オーバーホール後の良い状態を保ちたい方には、月額定額のメンテナンスプライムもご用意しています。











